宵待航海

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先生は名探偵
2010-07-22(Thu) 22:58
遠くに海の見える高台に建つA女学院で英語を教えるニシ・アズマ先生。(二十代前半・女性)
学院の屋根裏部屋での午睡を密かな楽しみとする先生ですが、この先生の周りにはなぜか事件が集まってきて―。


    「黒いハンカチ」 小沼丹

黒いハンカチ (創元推理文庫)黒いハンカチ (創元推理文庫)
(2003/07)
小沼 丹

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小柄でかわいらしい容姿の先生ですが、太い赤縁のロイド眼鏡(似合わない)を掛けるや名探偵に変身。
鋭い観察眼と明晰な頭脳であっという間に事件を解き明かしてしまいます。

「黒いハンカチ」はニシ・アズマ先生が活躍する連作短編集です。
この作品、推理小説としても十分面白いですが、発表が昭和三十二年ということもあり、そのちょっとした古めかしさも楽しいのです。

“―まあ、吃驚した。御無沙汰しております…。

 ―暫く。元気かい?

 ―はあ。でも、厭ですわ。ランデ・ヴゥかいなんて…。

 ―何だ、そうじゃないのか?そりゃ、つまらんね。”

こんな感じで、この少々の古めかしさが、何ともいい味わいなのです。
昭和三十年代初めって、映画の「三丁目の夕日」とかもそうだったような。(ちゃんと見たことは無いのですが)
その頃の山の手の暮らしの雰囲気も感じられます。「お嬢様」がまだ「お嬢様」らしかった時代です。

殺人事件なども起こりますが、全体的に明るくユーモアのある作品です。

作者の小沼丹氏は早稲田大学の英文学の先生で、作家業はあくまで余技だったようなので、そういうところも飄々とした余裕のある作風に出てるのかもしれないですね。

ちなみに小沼氏と以前このブログで書いた庄野潤三氏はお友達なので、庄野作品でも名前をよくお見かけします。
それで、小沼氏の随筆も何冊か読んでみたのですが、それも飄々としてユーモアがあって素敵でした。集めたいんだけど、いかんせん小沼氏の本はお値段が張るのです…。(講談社文芸文庫って確かにきれいな装丁だけどお高いなあ…)

ま、そんなことはともかく。
肩の凝らない、それでいて優雅で上品な読書時間を楽しめます。














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