宵待航海

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当たるも八卦当たらぬも八卦
2010-07-01(Thu) 18:14
占いは良いことだけを信じたい。だがしかし、頭の片隅に残りがちなのは悪いことの方だったりします。(なぜならマイナス思考だから)

多分多くの人がちょっとは気にする占い。

図子 慧さんの小説「駅神」は占いを題材にした連作短編集です。

駅神 (ハヤカワ文庫 JA ス 2-2)駅神 (ハヤカワ文庫 JA ス 2-2)
(2008/09/25)
図子 慧

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この小説の主人公の大学生、相沢章平は、普段は占いなど信じない。自分のことは自分で決める。やらなければならないことを優先してやる。今まではそれで大抵のことはカタがついてきたのです。しかし、政治家の秘書を務めていた父が事件に巻き込まれ行方不明になり、章平と家族はあらゆる手を尽くして父を探しますが、手がかりは掴めず八方ふさがりに。進退窮まった章平は、伝説の占い師に頼ろうとします。

片道5分、中間駅は一つだけという東京の下町、京成金町線に現れる老人は通称「ヨンバンセン」。本名も住所もわからない。気に入った相手は無料で占うが、いつ現れるかわからない。ただ、雨の日には出会える確率が高いという…。章平は運よくその老人に占ってもらえますが、老人はメモ帳に何事か書き付け、謎めいた言葉を呟いただけ。章平は託宣の意味を解釈してもらうために易学学院を訪れます。そこで出会った個性的な専門家たちは「ヨンバンセン」の卦(占いの結果)をどのように解釈するのか―。

この本は、東京の下町を舞台にした連作短編人情ミステリであるとともに、「易」の入門書という面ももっています。物語を読み進めるうちに、「易」のごくごく基本的な原理が何となく頭に入ってくる仕組みになっています。
とはいえ、古代中国から現代に至るまで3000年の長きに渡って受け継がれる易の世界は一筋縄でいくシロモノではないのですが。

易というのは、この卦がでたら答えは絶対にコレ!というものではなく、相談する人の状況や占う内容によって何百通りもの解釈があり、良い卦になったり悪い卦になったりするもの。つまり、相談者がいなければ絶対に成立しない占いなのです。そこに物語が生まれるわけですが。

巻末に易学の資料が掲載されていて、硬貨を使った簡単な占いやその判断の方法、卦の意味なども知ることが出来ます。(またこの意味が難解な漢字で謎めいてるのですが)易とはまことに奥深いものです。

ひとが生きていく上で判断を迫られたとき、それが重大であればあるほど、人知を超えたものに縋りたくなることもあるでしょう。だからこそ占いは古代から、洋の東西を問わず、人種を問わず、身分を問わず、あらゆる種類のものが受け継がれていったのだと思います。
真っ暗闇をたった一人で手探りで進まなければいけない事態に陥ったとき、占いは、ひとの心を支えるひとつの光になるでしょう。その一方で、占いに頼るあまり自分の判断力を放棄しその結果、自分自身を乗っ取られる危険性とも隣り合わせにあるといえます。

占いはあくまでアドバイス、最後の判断は自分でする。占いとかかわるときにはこの姿勢を忘れちゃいかんなーと肝に銘じる、そんな私はただいま大殺界を満喫中です…。



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