宵待航海

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正解のない世界
2010-06-24(Thu) 14:50
翻訳者である著者の鴻巣さんが「翻訳とは何ぞや」を考えるエッセイ集。


翻訳のココロ (ポプラ文庫)翻訳のココロ (ポプラ文庫)
(2008/12/05)
鴻巣 友季子

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外国語で書かれた本を読むとき、原書で読めればサイコーですが、無知無教養な私には無理。でも読みたい。そんな勝手人間の願いを叶えてくれるのが翻訳という作業です。
同じ言語を使っていても、微妙なニュアンスで誤解されたり話が通じなかったり、言葉というのは実に難しいものです。
しかし、分かり合うためには言葉を交わすことは必要です。人間同士が意思を疎通させるのに一番確実な方法は言葉を使うことだろうし…。

だがしかし、バベルの塔が壊されて以来、人間はたくさんの言葉を使うことになり、そこに翻訳・通訳という作業が必要になります。最も古い職業の一つといわれる翻訳・通訳業、興味がつきません。

この本の中でも、色々な例を引いて翻訳とは何?を考えています。
翻訳とは、棒高跳びであり、合気道であり、漁師が網を打つ行為であり、つわ蕗のあくを抜くようでもあり…。
???なんのこっちゃ、て感じですが、読むとうんうん、なるほど~と頷き。(いや、ちっともわかっちゃいないんですが)

柴田元幸さんとの対談も収録されてるのですが、その中で、「すべての翻訳は暫定案である」というのが出てきます。これしかない、という正解のある世界じゃなく、トライアル&エラーでその時々の正解を目指していくしかない、ということを語られてるのですが、だから、同じ本を訳しても翻訳者によって雰囲気が違うんだなーと納得。翻訳者の方が訳した本をどう解釈したか、というのが訳に表れるのですね。

その具体的なところが、「嵐が丘」翻訳にまつわる裏話的エッセイに描かれています。「wine」をどう訳すか、ということを鴻巣さんは時代背景や文化を考慮し、今の時代どう訳せば一番適当か、というのを悩み抜かれてます。

ただ言葉を単純に移し変えればいいわけじゃない。その時代に即した言葉で、その本の雰囲気を損なわず、世界を表現する。

“わたしは翻訳というのは、つねに「新作」であることができると思っている。原作が発表された当時の新しさに返ることを許されている、と。どんな作品も世に出た当初は新作だったのだから。翻訳には、時を戻す力がある。”

翻訳にまつわる様々を知ることができる本。翻訳というのは、本当に興味の尽きない、奥の深い行為なのですね。
面白いです。


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