宵待航海

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強い光にできる影
2010-05-31(Mon) 17:38
明日6月1日はマリリン・モンローの誕生日だそうです。
で、それにちなみ、2ヶ月ほど前に読み終わり、大変面白かったにもかかわらす放置していた本の感想をひとつ。


カメレオンのための音楽 (ハヤカワepi文庫)カメレオンのための音楽 (ハヤカワepi文庫)
(2002/11)
トルーマン カポーティ

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全部で14篇が収録された短編集。ホラーあり、犯罪サスペンスあり、日常の話、不可思議な話と全て毛色の違う話で読み応えがあります。

実は10年ほど前に『冷血』を読んだんですが…読んだハズだが…内容はすっからかんに忘れ去りました。その後、しばらくして読んだ『クリスマスの思い出』も何やらうっすらとしか記憶が無い。なんと見事な忘却力。この自慢の能力を日常生活に生かせれば、悩みもなく心穏やかに毎日過ごせるはずなのに。

そんなことはともかく。そういう状態なのでこれが「初めてのカポーティ」といってもよいかと。

カポーティって、私の勝手なイメージだと都会の進歩的でお洒落で洗練された知的エリート、生まれも育ちもニューヨークとかに違いないと思ってたら、意外にもアメリカ南部の出身なんですねー。
私の南部のイメージって保守的で土着的、怪しげな迷信が結構ハバを効かせてるって感じだったので(偏見)物凄く意外でした。
でも、光が強いと出来る影も濃いので、カポーティ自身も心に深い闇を抱えた陰影のある人だったような気もするし、人間の多面性や暗い部分にも分け入った話が書けたのかと。

この短編集を読んでいても一人の人間に色々な顔があることを思い知らされます。

フランス貴族の老女、都会のスノッブな夫婦、黒人の掃除婦、死刑囚の青年、連続殺人事件の容疑者(限りなく真っ黒)そしてマリリン。

「うつくしい子供」という1篇で描かれるマリリン・モンローは、アメリカのセックス・シンボルというより頼りなく不安定な、いとけない子供のようです。この話は女優で優秀な演技指導者のミス・コリアーの葬儀の場面から始まりますが、生前のミス・コリアーが語るマリリン・モンローという女優の才能と存在への期待と不安は、まるで彼女の未来を予言しているかのようで、結末を知っている身としては胸が痛みます…。

それにしてもこの短編集、全てノンフィクションというのが凄い。
時として、事実は小説を軽く越えるんですねー。
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